待遇への関心高まりつつある新入社員の会社選択理由

2018年06月08日 - 経営関連情報

 東京商工会議所がビジネス基礎講座を受験した新入社員を対象に実施した「2018年度中堅・中小企業の新入社員意識調査」結果(有効回答数1047人)によると、就職活動の感想は、学生優位の売り手市場が続くと言われるなか、「順調だった」、「ほぼ順調だった」との回答割合は2年連続で減少、「ほぼ順調だった」も35.4%(昨年度比▲2.1%)と減少し、「やや厳しかった」が32.1%(同+2.8%)と増加した。

 この要因として、就職活動の早期化や企業による採用活動の短縮化が考えられる。就職活動で苦労したことは、「採用枠が少なく競争が激しかった」が27.6%(昨年度比▲5.6%)、「説明会や面接の日程・時間の調整」が31.0%(同▲16.3%)と大きく減少。「自分のやりたいことがわからず悩んだ」が55.3%で昨年度同様最多。採用枠や説明会・面接の日程といった外部要因よりも、自己分析や会社選びに苦労する傾向は変わらない傾向にある。

 今年度、新たに調査項目として設けたインターンシップ・職場体験の参加状況は、「参加した」が44.9%、 「参加していない」が54.9%という結果となった。男女別では、女性(49.8%)が男性(41.5%)を大きく上回り、資本金別では資本金が1億円以上の企業に入社した半数以上がインターンシップ・職場体験に参加した。インターンシップ・職場体験の参加者のうち、「エントリーした」が53.2%と、半数以上に達した。

 入社した会社を知った経緯については、昨年度に続き、「求人情報サイト」の回答が37.9%(昨年度31.5%)で最多となった一方で、「学校就職部/キャリアセンター」(17.9%、昨年度24.3%)が減少した。その他の項目についてはほぼ横這いで推移しているものの、「求人情報サイト」の割合が2位以下を大きく引き離していることから、学生が会社を認知する手段としてその比率がますます高まっている。

 入社した会社を選んだ理由は、「仕事の内容がおもしろそう」(46.7%)、「職場の雰囲気が良かった」(35.2%)、「自分の能力・個性が活かせる」(34.6%)の上位3回答に変動はなかったが、「待遇(給与・福利厚生等)が良い」が24.2%と昨年度比で2.9%増加した。2013年度以降は、「待遇(給与・福利厚生等)が良い」が緩やかに増加傾向にある一方で、「自分の能力・個性が活かせる」は2年連続で減少、待遇への関心が高まりつつある。

 同調査結果の概要は↓
http://www.tokyo-cci.or.jp/file.jsp?id=122916